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どこか不可思議、ヴィルヘルム・ハンマースホイ 

 今日は定休日、午後から国立西洋美術館で開かれている「ヴィルヘルム・ハンマースホイ展」を見に上野に。
上野の森も、午後の日差しの中、紅葉が美しい。落葉を踏みしめて歩く。

 ところで、このハンマースホイの絵、その多くはデンマーク、コペンハーゲンの自宅ストランゲーゼ30番地の室内、もしくは窓から見える風景を描いたもの、そして、黒いドレスを着た妻イーダの後姿がさびしげなうなじを見せている。

 そして、整然としてはいるものの、どこかしら不可思議なバランスの不均衡を内包している。この作家はなぜこのような絵を描いたのか、彼の精神は何を求めているのか。展示されている彼の年表や絵の解説の情報から、それをはかり知ることは難しい。

 自宅の見取り図から、CGで室内を再現し、描かれた箇所を特定して、実物の絵をオーバーレイ表示するPC画面の展示も見ごたえがあった。こんな仕事なら、作っててさぞ楽しいだろうな、と思う。 コンピュータ上のCGで表現した絵の構造から実際の絵を重複したときにかすかに歪む空間。そこからコペンハーゲンの冷たい空気が漏れてくるような気がした。

 写真は、ハンマースホイの扉の絵をさらに斜めから撮ってみた。 不可思議な空気、感じられますか?

hammershoi.jpg


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